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なぜいま「9条」なの?

 


アジア・太平洋戦争後、もう2度と戦争をしてはならないと、世界に対する「不戦の誓い」として憲法9条は生まれました。そして60年以上にわたり、日本とアジアの人々の信頼関係の礎となってきました。
いま世界では、暴力と戦争の連鎖が進んでいます。イラク情勢は泥沼化し、中東の危機は続いています。アジアでは、朝鮮半島の核問題の解決が急がれています。「テロとの戦い」で、大国が軍事費を増やすなか、貧困は広がり、環境対策は遅れています。

そんななか、世界で平和を求める人々は9条の考え方に注目し始めました。日本国内で「改憲論」が高まる今だからこそ、世界の人々とともに9条の意味を考えたいと思います。

何を話し合うの?

   

武力によらない平和、それが「9条世界会議」のテーマです。イラク、中東、アフリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界5大陸から、紛争地での平和活動や、武器や軍隊をなくした経験を語り合います。

紛争を対話で解決すること。軍事費を人々のために回すこと。基地をなくして環境を守ること。核のない平和なアジアをつくること。一人ひとりを大切にする持続可能な社会をつくること……。9条の考え方を世界の平和に役立てていくために私たちに何ができるのか、話し合いたいと思います。

何が生まれるの?

   

参加した一人ひとりが、自国に帰り、町に戻り、何か行動を起こすこと。「9条世界会議」からは、平和への希望、そして行動する勇気が生まれます。日本の私たちにとっては、平和憲法の意味を再発見し、9条をもう一度選びとるチャンス。戦争のない未来をつくるのは、私たち一人ひとりです。